目への障害
−レーザーの危険性

太陽光は指向性(方向)が悪く、波長もばらばら(波の形が不定)で、位相もくるってる(タイミング悪い)のでレンズ等で一か所に集めても(集光しても)、金属板を切断する程集めることは困難です。

しかし、レーザー光は、指向性が良く、波長も揃い、位相も合っていて、これがレーザー光の特徴であり、一般的に「コヒーレント」や「コヒーレンス」と言います。 このレーザー光の性質を利用し、レンズで集光すると、非常に強力なエネルギーを一か所に集めらます。

出力の高いレーザーであれば固い鉄板を簡単に切断でき、もしこんなレーザー光が人に当たってしまったら大けがをします。

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また出力の低いレーザーであれば、人体に対する透過性は低く、影響は「目」または「上皮組織」に限定される場合もあります。

下の表は、過度のレーザー光による、眼障害をまとめたものです。

分類 波長 引き起こされる障害 代表的なレーザー
紫外光 UV-A 180nm〜300nm 角膜損傷を引き起こします。 エキシマ ArF 193nm
エキシマ KrF 248nm
ヤグ第四高調波 YAG-FHG 266nm
紫外光 UV-B 300nm〜400nm 白内障(水晶体損傷)を引き起こす可能性があります。 ヤグ第三高調波 YAG-THG 355nm
可視光 400nm〜700nm 網膜損傷や視神経損傷と目の中心部損傷を引き起こし
回復不能な大ダメージを引き起こします。
ヤグ第二高調波 YAG-SHG 532nm
半導体レーザー (レーザーポインタ等)
近赤外光 IR-A 700nm〜1400nm 網膜損傷や視神経損傷と目の中心部損傷を引き起こし
回復不能な大ダメージを引き起こします。
さらに白内障(水晶体損傷)を引き起こす可能性があります。
ヤグ基本波 YAG-fundamental 1064nm
半導体レーザー
中赤外光 IR-B 1400nm〜3000nm 白内障(水晶体損傷)を引き起こす可能性があります。
遠赤外光 IR-C 3000nm〜1mm 目の外面損傷や角膜損傷を起こすことがあります。 二酸化炭素レーザー CO2 10.6μm

眼障害のうち最も深刻なものは「網膜損傷」など「眼底に及ぶもの」です。
波長としては可視光(400nm〜700nm)〜近赤外光(IR-A:700nm〜1400nm)がこれにあたり、 この波長のレーザー光は眼球を透過し水晶体のレンズ作用で集光され、眼底に大ダメージを与えてしまいます。

400nmより短波長の紫外光や、1400nmより長波長の赤外光は、殆どのエネルギーが角膜表層に吸収され角膜障害を引き起こします。

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